Sitecoreのセットアップ

必須プログラムのインストールスクリプトを実行 にて必須ソフトウェアのインストールまで完了したら、Sitecore本体をインストールします。

Sitecoreのインストール

管理者モードでPowerShellを起動し、C:\resourcefiles にカレントディレクトリを移動します。

フォルダーの中にある、 XP0-SingleDeveloper.ps1 の変数の定義を必要に応じて編集します。最低限設定する必要があると思われるパラメーターとその値の参考例を記載します。

パラメーター
名前 デフォルト値 設定値(例) 備考
$Prefix sc910 sc910 Sitecoreのインスタンス名につけるプロフィックス。必要に応じて変更
$SitecoreAdminPassword SIF-Default b adminのパスワード。bは簡単すぎるので本番の環境でbは指定してはいけません
$SolrService Solr-7.2.1 Solr-7.2.1 solr Windowsサービスの名前
$SqlAdminPassword Password123 Password123 SQL Serverのsa ユーザーのパスワードを指定する

パラメーターの設定をしたら、変更を保存します。

注釈

SitecoreAdminPasswordをデフォルトのSIF-Default のままにした場合、インストール中にランダムなパスワードが設定されます。パスワードはインストールのログファイルに出力されます。

後は、XP0-SingleDeveloper.ps1 を実行します。このとき、文字化けが発生する場合は、最初に

.\XP0-SingleDeveloper.ps1
../_images/ins-sc01.png

環境に問題がなければ、エラーなくインストールが終了します。インストールはマシン性能にもよりますが、10分以上かかる場合があります。もしエラーが発生した場合は、ログファイルの内容を確認し、エラーの原因を取り除いてからインストールスクリプトを再実行してください。

注釈

インストールスクリプトが出力したテキストが文字化けする場合は、インストールスクリプトを実行する前に、次のコマンドを実行します。[Console]::OutputEncoding = [Text.Encoding]::UTF8

インストール内容の確認

ブラウザーを起動して、Sitecoreのクリーンインストールされた環境にアクセスできることを確認します。インストールスクリプトのパラメーターで、$Prefix に sc910 を指定した場合は、http://sc910.sc にブラウザーでアクセスすると次の図のようなページが表示されます。
http://sc910.sc/sitecore でログイン画面にアクセスでき、パラメーターで設定したadminユーザーのパスワードでログインできることを確認します。
../_images/ins-sc02.png

作成された証明書を確認すると、 xconnectとidentityServer用の証明書(クライアント、サーバー証明書兼用)が作成され、有効期間が2年間になっていることを確認できます。

../_images/ins-sc03.png

C:\certificates フォルダーを確認すると、インストールスクリプトが作成したxconnect, identityServer用の証明書のpfxおよび、ルート証明書のpfx ファイルが保存されていることを確認できます。 本番の環境ではロール別のサーバーが分かれているので、そのサーバーに証明書をインポートして、インスタンス間で通信できるようにします。 また、xConnectと連携するプログラムを開発する場合は、連携プログラムが動作するマシンに証明書をインストールすることで、xConnectと連携するプログラムを動作させることができるようにできます。

../_images/ins-sc04.png

これでセットアップ完了が完了したので、インストール後の処理 で後処理を実施します。