Solrのセットアップ

SitecoreのアイテムおよびxDBのデータを検索する検索エンジンとして使用するSolrをセットアップします。

Javaのインストール

Solr 7.2.1 が動作するには Java 8 以降がインストールされている必要があります。Java 1.8の実行環境をインストールします。

こちらから Java 1.8の最新のバージョンをダウンロードします。 今回は、ページ内の 8u192のセクションで、 Accept License Agreement を選択して、 Windows x64用のオフラインインストーラー( jre-8u192-windows-x64.exe )をダウンロードした前提で説明を記載します。

ダウンロードしたファイルを 右クリック > プロパティ をクリックます。プロパティ画面で、ブロックの解除 を選択して、適用ボタン をクリックします。

jre-8u192-windows-x64.exe をダブルクリックします。ウィザードが起動したら、インストール ボタンをクリック。

../_images/pre-solr01.png

インストールが終わったら、 閉じる ボタンをクリックしてインストールを完了します。 デフォルトのインストールオプションのままインストールした場合は、C:\Program Files\Java\jre1.8.0_192\bin にjavaのプログラムがインストールされます。

../_images/pre-solr02.png

コマンドプロンプトを起動して、java -version コマンドを実行して、インストールされたバージョンを確認します。

C:\>java -version
java version "1.8.0_192"

注釈

以降の Solr のインストールや動作確認がうまくいかない場合は JAVA_HOMEという名前の環境変数を定義して、Javaがインストールされたパスを指定してください。

Solrのインストール

続いて、Solrをインストールします。基本的にはzipファイルをダウンロードして展開するだけです。

ここ から、 solr-7.2.1.zip をダウンロードします。

ダウンロードしたファイルを 右クリック > プロパティ で、 ブロックの解除 を選択して、適用ボタン をクリックします。

zipファイルを展開し、適当な場所に配置します。今回は、 C:\ 直下に、展開した solr-7.2.1 フォルダーにzipファイルを展開した前提で、手順を記載します。

../_images/pre-solr03.png

Solrの構成

SitecoreおよびxConnectとSolr間でSSLを使用した通信を行えるように、Solrの構成を変更します。

注釈

SolrでSSL通信を行う環境のセットアップ方法については enabling ssl も参照してください。

Solrで使用する自己証明書を作成します。java に付属する keytool.exe を使って証明書を作成します。コマンドプロンプトで、keytool.exe をファイル名だけで実行できるようにPATHを通します。

set PATH=C:\Program Files\Java\jre1.8.0_192\bin;%PATH%

注釈

binフォルダーまでのパスはインストールしたバージョンによって異なります。

次に、Solrで使用する jks ファイルを作成します。

keytool -genkeypair -alias solr-ssl -keyalg RSA -keysize 2048 -keypass secret -storepass secret -validity 9999 -keystore solr-ssl.keystore.jks -ext SAN=DNS:localhost,IP:127.0.0.1 -dname "CN=localhost"

keypass および storepass オプションで、今回は secret というパスワードを指定しています。このパスワードは以降のコマンドやウィザードで使用します。

jksファイルから、p12 ファイルを作成します。

keytool -importkeystore -srckeystore solr-ssl.keystore.jks -destkeystore solr-ssl.keystore.p12 -srcstoretype jks -deststoretype pkcs12

このとき、コマンドプロンプトで次のパスワードを入力するようにプロンプトが表示されますが、今回はすべてに secret と入力します。

  • 出力先キーストアのパスワードを入力してください:
  • 新規パスワードを再入力してください:
  • ソース・キーストアのパスワードを入力してください:

次の図がコマンドの実行例です。

../_images/pre-solr04.png

コマンドを実行したフォルダーに solr-ssl.keystore.jks および、 solr-ssl.keystore.p12 ファイルが作成されていることを確認してください。

作成した証明書は、Sitecoreおよび、xConnectが動作するサーバーにインストールします。今回は、スタンドアロン環境なので、Solrをセットアップしたマシンにインストールします。

p12ファイルを右クリックし、 PFXのインストール をクリックします。

../_images/pre-solr05.png

証明書のインポート ウィザード が開始されるので、 保存場所に ローカル コンピューター を選択して、 次へ をクリックします。

../_images/pre-solr06.png

インポートファイルが適切に選択されていることを確認したら 次へ をクリックします。

../_images/pre-solr07.png

秘密キーの保護画面が表示されたら、 パスワードを入力します。 手順に従っている場合、 secret を入力します。

../_images/pre-solr08.png

証明書ストアを選択する画面で、 証明書をすべて次のストアに配置する を選択。参照 ボタンをクリックして 信頼されたルート証明機関 を選択して、 OK をクリックし、 選択ダイアログを閉じます。 次へ をクリックします。

../_images/pre-solr09.png

証明書インポートウィザードの完了 画面が表示されたら、 完了 をクリックします。

../_images/pre-solr10.png

下記ダイアログが表示されたら OK をクリックしてます。

../_images/pre-solr11.png

solrでjks ファイルを使用するので作成した jks ファイルをコピーしておきます。

copy solr-ssl.keystore.jks C:\solr-7.2.1\server\etc

Solrで、jksファイルを使用するように設定ファイルを変更します。C:\solr-7.2.1\bin\solr.in.cmd をメモ帳で開きます。

デフォルトで次のように設定されている場所を見つけ、コメントを解除します。

REM set SOLR_SSL_KEY_STORE=etc/solr-ssl.keystore.jks
REM set SOLR_SSL_KEY_STORE_PASSWORD=secret
REM set SOLR_SSL_KEY_STORE_TYPE=JKS
REM set SOLR_SSL_TRUST_STORE=etc/solr-ssl.keystore.jks
REM set SOLR_SSL_TRUST_STORE_PASSWORD=secret
REM set SOLR_SSL_TRUST_STORE_TYPE=JKS
REM set SOLR_SSL_NEED_CLIENT_AUTH=false
REM set SOLR_SSL_WANT_CLIENT_AUTH=false

変更後、次のようにになります。ファイル名やjksファイルを配置している場所やパスワードは環境に応じて適宜変更してください。

set SOLR_SSL_KEY_STORE=etc/solr-ssl.keystore.jks
set SOLR_SSL_KEY_STORE_PASSWORD=secret
set SOLR_SSL_KEY_STORE_TYPE=JKS
set SOLR_SSL_TRUST_STORE=etc/solr-ssl.keystore.jks
set SOLR_SSL_TRUST_STORE_PASSWORD=secret
set SOLR_SSL_TRUST_STORE_TYPE=JKS
set SOLR_SSL_NEED_CLIENT_AUTH=false
set SOLR_SSL_WANT_CLIENT_AUTH=false

これで準備完了です。コマンドプロンプトを起動して、 solr start と入力して起動することを確認します。下図は実行例です。

../_images/pre-solr12.png

ブラウザーを起動して、 https://localhost:8983/solr にアクセスして画面が表示されることを確認します。

../_images/pre-solr13.png

これでSolrをコマンドプロンプトから起動できるようになりました。次のコマンドを実行してSolrを停止します。

solr stop -all

SolrをWindowsサービスとして動作するように構成

NSSM を使用して、SolrをWindowsサービスとして動作するようにします。

ダウンロードページ にアクセスして、最新のプログラムをダウンロードします。本ドキュメント作成時点の最新のバージョンは2.24です。 nssm-2.24.zip を展開します。今回は、次の図のように C:\Program Files\nssm-2.24 に展開したファイルを配置しました。

../_images/pre-solr14.png

管理者としてコマンドンプロンプトを起動し、次のコマンドを実行します。

nssm install solr-7.2.1
../_images/pre-solr15.png

ダイアログが表示されるので、 Application タブのPath, Startup directory, Argument, Service nameを設定します。必要に応じて適宜パラメーターを変更してください。

パラメーターを設定後 Install service ボタンをクリックします。

パラメーター
名前 設定値例
Path C:\solr-7.2.1\bin\solr.cmd
Startup directory C:\solr-7.2.1\bin
Arguments start -f -p 8983
Service name solr-7.2.1
../_images/pre-solr16.png

成功メッセージが表示されます。

../_images/pre-solr17.png

Win+r をタイプして ファイル名を指定して実行 を表示して、services.msc を入力して、サービススナップインを起動します。solr-7.2.1 を見つけて、 開始し、 https://localhost:8983/solr にアクセスできることを確認します。

../_images/pre-solr18.png

これでSolrのセットアップは完了です。